2013年8月20日火曜日

朝日新聞デジタルの

福島の子どもの甲状腺がん、疑い含め44人に 16人増


小児がん、白血病が最多27% 国立がん研、全国の実態初公表

を見た感想。

2009年から2011年に全国で甲状腺がん等、と診断された20歳未満の子供は321人しか居ないそうだ。全国の20歳未満の子供は2300万人ほどだと思う。福島原発事故の検診を受けた福島の20歳未満の子供19万人のうち44人も甲状腺がんの疑いで、18人は甲状腺がん確定というのは、やはり異常に多いと思う。


http://digital.asahi.com/articles/TKY201308010697.html

小児がん、白血病が最多27% 国立がん研、全国の実態初公表

 国立がん研究センターは1日、全国のがん診療連携拠点病院のデータをもとに小児がんの診療実態をまとめ、公表した。個人が特定される可能性から分析・発表が控えられていたもので、神経芽腫や胚(はい)細胞腫瘍(しゅよう)など子ども特有のがんの実態が初めて明らかになった。
 小児がんの発症者数は年間約3千人で、子どもの病死原因の1位。調査では、2009~11年に全国の拠点病院でがんと診断され、診療を受けた20歳未満の計8902人の院内がん登録データを国際的なルールに基づき12種類に分類しまとめた。
 患者数は白血病が最多で27・6%、脳腫瘍22・8%、リンパ腫8・8%と続いた。小児に多く、成人のがん登録分類にはない神経芽腫や胚細胞腫瘍などの人数も把握できた。患者の約7割は大学病院からの登録で、小児科と他科が連携しやすい病院が診療を担っていることもわかった。
 国は昨年まとめたがん対策推進基本計画で小児がん診療態勢の整備を盛り込み、今年2月には全国15カ所を小児がん拠点病院に選んだ。大人も含む集計結果は、同がんセンターがん対策情報センターのウェブサイト(http://ganjoho.jp/professional/)で見られる。(岡崎明子)
 ■全国の小児がん登録者数
分類    人数(人) 割合(%)
     *
白血病    2454 27.6
脳腫瘍    2025 22.8
リンパ腫    780  8.8
胚細胞腫瘍   737  8.3
軟部腫瘍    607  6.8
骨腫瘍     578  6.5
肝腫瘍     445  5.0
神経芽腫    422  4.7
甲状腺がんなど 321  3.6
網膜芽腫    285  3.2
腎腫瘍     149  1.7
その他      99  1.1
 (2009~11年、国立がん研究センターまとめ)



2013年08月20日20時31分

福島の子どもの甲状腺がん、疑い含め44人に 16人増

 【大岩ゆり、野瀬輝彦】福島県は20日、東京電力福島第一原発事故の発生当時18歳以下だった子どものうち、44人が甲状腺がんやその疑いがあると診断されたと発表した。6月から16人増えた。県は「被曝(ひばく)の影響は考えられない」とした。ただし、県の検査や説明に対して県民の間に疑問や不安の声もあるため、県は、専門家による新たな部会を作り、検査に問題がないか検証することになった。
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 6月以降に新たに診断された16人のうち、がんは6人、疑い例は10人だった。累計ではこれまでに結果が判明した約19万3千人のうち18人が甲状腺がん、25人が疑いありと診断された。1人は疑いがあったが良性だった。この44人は原発事故時に6~18歳。がんの直径は5・2~34・1ミリ。がんは進行のゆっくりしたタイプだった。
 事故後4カ月間の外部の全身被曝線量の推計調査を受けた人は44人のうち4割だけだが、全員2ミリシーベルト未満だった。
 チェルノブイリでは4~5年後から甲状腺がんが増えたほか、今回の44人は複数回の検査でがんやしこりの大きさがほとんど変わっていないため、県は「事故以前からできていたと考えられる」と分析した。
 しかし、県民の間には被曝影響に関する解釈や、検査の精度、情報公開のあり方などに批判がある。
 このため県は、検査に関与していない専門医らによる専門部会を新設して、これまでの検査結果の判定や、がんと診断された人の治療、事故による被曝の影響などを改めて検証する。事故当時18歳以下だった約36万人に対し生涯にわたり継続する甲状腺検査のあり方も改めて議論する。


甲状腺がん確定18人に 福島の健康調査

2013.8.20 15:22 放射能漏れ
 東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子供は、前回6月の12人から6人増え、18人になったと報告された。
 「がんの疑い」は25人(前回は15人)。甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人が対象。
 平成23年度は、1次検査が確定した約4万1千人のうち、2次検査の対象となったのは214人。うち甲状腺がんと確定したのは9人、疑いが4人。
 24年度は約13万5千人の1次検査が確定。2次検査の対象は953人で、うちがんの確定は9人、疑いが21人だった。